お子様の年代層で「起立性調節障害」という診断をされてのお悩みが増えています。
起立性調節障害の症状
- 毎朝、身体が岩のように重くて動かず、起きれない。
- 家族に起こしてもらっても、まったく意識がない
- 午前中が調子悪い
- 長時間立ってられない。
- 立ち上がった時に気分が悪くなったり、失神したりする。
- 夜もなかなか寝付けない。
- 食欲がない。
- 食べても味を感じれない。
- 生理痛がヒドイ。
- ペンを持つ手が震える。etc
症状の度合いによっては、学校に遅刻してでも登校できていたのが、徐々に行けなくなってしまう日が増えていくようです。
決してお子様は怠けたりしているわけではありません。だから叱りつけたりはダメです。お子様の小さなサインを見逃さないで下さい。
起立性調節障害は、自律神経系の異常により循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患です。
立ち上がった時に血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたり、調節に時間がかかりすぎたりします。身体的要素以外に、精神的、環境的要素も関わって起こると考えられています。
医療機関で検査を受けても、原因不明、解決する方法が見つからずに、どうしたらいいの?と途方にくれてしまっているお子様本人、ご家族も、少なくないのではないでしょうか?
症状名に障害とつくので、たいへんな病気になってしまったと頭を抱えてらっしゃるでしょうが、病気ではなく症状=状態です。医療機関の仕組みで、「何らか診断を下さなければならない」というところからきているものに過ぎません。これは他の様々な症状名にも言える事でもあります。
まず、起立性調節障害とは、病気ではありませんので
どうぞご安心ください。
しかしながら非常に心配ですよね。
「なんとか学校に行かせてあげたい」「なんで、うちの子が」という思いで、胸いっぱいになられてるのではないかと思います。
また、症状によっては、「精神的に病んでいるのではないか…」と心配される方も少なくないと思います。
ですが、お子さんは、そんな辛い症状を持ちながらでも、良くなって学校に行き、友達に会いたい。たくさんおしゃべりしたい。
ほとんどのお子様がそんな風に思っているようです。
また、症状を訴えるお子様の傾向としては、活発で、とても真面目で、いわゆる「いい子」「頑張り屋さん」であることが大変多いようです。
医療機関では、恐らく以下のような感じだと思います。
・様々な検査をしても、全く原因が見つからない、悪いと思われるところがない
・異常がみつからず、当てはまる症状があれば「起立性調節障害」と診断する
・昇圧剤等の、血圧に関係するお薬を処方する
・効果がなければ、心療内科や精神科の案内をされる
お薬の服用には、必ず副作用が伴います(強・弱はあります)
服用が続くと、ご相談を受ける頃には、ほとんどが効かなくなってきて、量を増やされていたり、より強いお薬をださている場合があります。
いずれにしても、服用には細心の注意が必要なのです。
是非お薬のことは、お子様に服用させる前に、親御さんが、どんな作用をもたらすのかを、できるかぎり調べていただき知っていただきたいと思います。
お薬は、「症状を変える」ものです。
これを「対症療法」といいます。
症状を変えれば、何かしら変化が出る可能性がありますが、
「症状」が出た「原因」は、何も変わらないままなのです。
例えば、火事が起こったとします。
どこかで火事の発生をお知らせする、「警報機」が鳴ります。
うるさいからと、警報機を止めても、火事はおさまりませんよね。
わたしたち人間の身体も、それと一緒なんですね。
「症状」とは、身体の「警報器」です。
対症療法(=お薬の服用)とは、その「警報器」を止めてしまうことです。
症状(警報器)を止めても、原因(火事)はそのままになったままです。
今はネットの活用で簡単にいくらでも調べることができます。
また、医療機関で、どれくらいでよくなるのか、副作用はあるのか、将来的に危険性はないのか、等をしっかり聞いていただくのがよいかと思います。
起立性調節障害の大きな原因は、筋肉の過緊張による自律神経の乱れです。
例えば、「朝起きられない」という主な症状があります。
これはまさに、自律神経の乱れの主な症状でもあります。
私たちは、「活動(交感神経)」と「休息(副交感神経)」の二つの自律神経が、バランスよく働くことで、生命が維持されています。
本来、日中の明るいときに活動をし、夜になって休息モードに入っていきます。
夜中は十分身体を休息させ、明るくなるにつれて、徐々に活動モードに入っていき、朝起床し、日中の活動に入っていきます。
ですが、この「活動」と「休息」のバランスが崩れると、朝になり明るくなっても、「活動モード」に切り替わりません。
つまり、「起きられない」という症状が出てきます。
また、首の筋肉の過度な過緊張は、自律神経の乱れを招きます。
それは、首には脳と全身を繋ぐ、大切な神経や血管が、密に詰まっている為です。
ここに圧迫が起これば、正常な神経伝達や体液循環が阻害されてしまい、
さまざまな症状を引き起こす要因となります。
現代の子供達は、特に姿勢の良くない子たちが目立ちます。
要因としては様々なものがあると考えられます。
現代は便利になりすぎたために、日常生活の中で、楽な姿勢をとりすぎていたり、また、上手な身体の使い方を覚えず(指導されず)に、勉強中などにも身体を丸めて勉強したりと、様々な場面が考えられます。
それから、PCやスマホの使用も見逃せません。
これら電化製品の使用は、お子さんの姿勢に大きく影響を与えます。
特に、首への負担は、大変大きな影響を与えるので、注意が必要です。
また、姿勢だけでなく、強い電磁波や画面のブルーライトの影響により、自律神経の乱れを引き起こします。
長時間の使用を避ける事はもちろん、寝る前や、布団の中に持ちこんでの使用は、今すぐにでも、止めていただたほうが賢明かと思います。
もちろんこれだけではなく、環境の変化、食生活やお薬の服用、夜間の活動、冷暖房等の過度な使用、予防接種の副作用と、様々な要因が考えられます。
また、親御さんとの関係や教師、友人との関係など、人間関係が大きく影響をもたらしている可能性もあります。
当院の取り組み
①ヒアリング
まずじっくりお話しを聴き、あなたの状況を理解し、どんな原因や背景があるかまでを含めて、知ることが大切だと思っています。そのため、じっくりとお話しを聴かせていただく時間を設けています。
②カラダに優しい整体施術
体の無意識の緊張がゆるむと、自然に回復していきます。
普段の呼吸が深くなり、睡眠も深くなり、自律神経のバランスが整います。
それに伴って、症状も安定していきます。
※そのために当院では、特殊な手技の整体施術を施しています。
③あなたオリジナルの生活アドバイス
大切なのは、日常生活の改善です。
この筋肉の過疲労、過緊張状態になってしまうのは、日々の過ごし方や、身体のしくみの使い方に原因があります。
今の生活と同じように生活をしていれば、根本解決していく道のりが遠のいてしまい、仮によくなっても、また再発してしまうしまう可能性が大変大きいです。
「起立性調節障害と言われた」ご家族様へ。。。
お子さんは、ちょうど成長期で、心も身体も大きく変化をしようとしている時期です。
そんな時期ですので、身体の機能も、まだまだ発達の段階にあり、自律神経も乱れやすい状況にあります。
ですので、この時期に、いかに身体の機能を整え高めていくかが、非常に重要になってくると考えられます。
現代では、大切な身体の機能の発達を阻害してしまう、様々な要因がありますので、日常生活で気を付けて欲しいことをここでお伝えしておきます。
1)食事。。。
身体は摂取したものから出来ています。
コンピニのおにぎりやお弁当、冷凍食品や加工食品、お惣菜、スナック菓子や甘いもの、は極力避けていただくのがよいと思います。
大人も同じですが、添加物等の感覚を鈍らせるものや、有害物質を避けるためです。
ジャンクなものを摂取すれば、ジャンクな身体が出来上がるのは当然のことなんですね。
できれば質の良い調味料やお味噌、食材を使用してただくと、身体も嬉しいかと思います。(質の良い=上質ながポイントです)
2)姿勢。。。
現代人は、姿勢の良くない子が大変多いです。
恐らく学校でも姿勢の指導等はしないと思いますし、なにより日常生活上、身体を動かすことが極端に減ったことが考えられます。
姿勢が悪いと、全身の慢性的疲労や内臓圧迫、呼吸の抑制や骨格のゆがみ等を起こし、何一ついいことがありません。
これらは全て、自律神経の乱れに繋がります。
骨盤を立てて、胸を開くような姿勢を心がけさせましょう。
3)テレビ、PC、スマホ、ゲーム、その他電化製品の使用を極力避ける
できるだけ電化製品の使用を減らしましょう。
目にも悪く、自律神経を乱す最も大きな要因の一つです。
特に、寝室にゲームやスマホを持ち込むことは、非常に危険ですので止めましょう。
4)適度な運動をする
最近はゲーム等で遊ぶ事が多く、身体を動かして遊ぶ事が、極端に少なくなったともいえます。
筋肉というのは、使わなくても疲労するのです。特に、動かないで疲労するのは「深層筋」です。
深層筋の緊張や疲労が、自律神経の乱れに大きく繋がり、不快な症状を発症する原因となります。
そもそも人間は、日中は活動するように設計されています。
最初は散歩からでも結構です。
是非外へ出て、お日様の光をあび風を受け、身体を動かしてほしいと思います。
あくまでも、「動けそうなら」でいいと思います。辛かったらしっかり休みましょう。
5)朝日を浴びること
朝日を浴びる事で、狂った体内時計をリセットすることができます。
最初は辛いかもしれません。
その後寝てしまってもかまいませんので、一度起きて、朝日を浴びることが大変重要です。
お日様の力は本当に偉大です。是非取り組んでみてください。
6)必要のないお薬の服用はさける
現在の医療機関でのお薬の出し方は、原因がわからずとも処方される場合がとても多いです。
お薬は必ず副作用があります。
将来に影響を大きく及ぼす可能性があるのです。
また、お薬は身体にとって異物なのです。
そして交感神経を刺激します。
まだまだ成長途中の皆さんにとっては、非常に有害なお薬はとても多いのです。
もしお薬を処方される場合は、なぜお薬を飲まねばならないのか、どれくらい飲めば良くなるのか、副作用はないのか、など、詳しく医師に尋ねてみてください。
尚、大人にとっても同様ですので、是非参考になさっていただければと思います。
7)お薬のことや医療の内側を知ること
是非、お父さんお母さんには、現代の医療の構造や、成り立ちの背景、医療機関の“役割”、そしてお薬のことを、知っていただきたいと思っております。
医療機関にも役割というものがあります。
そして、この部分を知る事は、非常に重要なことです。
現代医療の構造や背景を知らないと、
「いつ、いかなる時に」医療機関に頼ったらいいのか、その判断ができないままになってしまいます。
結果、お子さんに不要な服薬をしてしまったり、症状を余計に長引かせてしまう可能性が出てきます。
8)子供達との距離感を見直してみる
最後になりますが、実はこれが一番重要です。
お子さんの何かしらの症状には、必ず家庭環境やお父さんお母さんとの関わり方が影響します。
それは、お子さんに対して何事にも、
干渉しすぎていないか?
また逆に
無関心でいすぎていないか?
といった、極端な関わり方をしていないかということが、大きな鍵になってきます。
そしてお子さんは、実はご両親のことを、大きな懐で受け止めてくれている存在でもあります。
その上で、お子さんは無意識下で、親の愛を求めています。
たとえば、
心配しすぎれば、お子さんは心配しすぎた通りになる可能性が高いです。
無関心すぎれば、お子さんは無意識下で何かしらの症状をこしらえ、親御さんの気をひく可能性が高いです(あくまで無意識下です)。
つまり、愛されたいという無意識下の想いを、症状として呈することがあるのです。
非常に多感な時期です。
家族として、一歩成長されるチャンスなのだと考えております。
是非、甘やかしではなく、真の愛情深く接してあげてください。
また、大切なお子さんといえど、立派な一人の人間です。
最大限に尊重してあげて、愛情をもって長い目でサポートしてあげて下さい。
・子育て四訓
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ 手を離すな
少年は手を離せ 目を離すな
青年は目を離せ 心を離すな
私も全力でサポートさせていただきます!